ピエモンテ料理 2 ~i piatti piemontesi 2

ピエモンテ料理その2です。

日本人にとってもなじみのあるピエモンテ料理と言えば、
まちがいないく 'バーニャ カウダ'でしょう!

bagna cauda


授業で、日本の定番の冬の料理はおでんやなべだという話題が出た時、
イタリア人、ピエモンテ人にとっての冬の定番料理は、バーニャ カウダだという結論に至りました。


日本では、バーニャ カウダは冬って感じではないので違和感です。
たしかにバーニャカウダソースは熱いけど、おでんやなべと比べると、あんまり体があたたまりそうな気がしませんね...

バーニャ カウダは、1875年に小説家のロベルト サッケッティの作品の中で書かれたことがきっかけで知られるようになりました。
農民にとっては、この料理は、貧しい料理、日常の料理だとは考えられていなくて、例えば、ブドウの収穫を祝う時など、特別なお祝いのときに食べられていた料理でした。

実は、意外とバーニャ カウダを食べる機会がありません。
なぜかというと、にんにくが強烈だから!!
次の日まで続くほど強烈なので、なかなか食べれませんね。

実際、あんまりレストランでもみかけません。
私が今まで行ったピエモンテ料理レストランでも、がっつり’バーニャ カウダ’は1か所しかありませんでした。
ほとんどのお店にはおいてなくて、あっても、バーニャ カウダソースがけくらいのかるーい感じでした。
おそらく、最近はイタリア人も匂いに気をつかう人が増えてきたということなんでしょうか。
なので、私も数えるほどしか食べたことがありません。

バーニャ カウダを食べたい人は、日本で売ってるバーニャ カウダ ソースを買ったほうが、簡単ですよ。

そして、ピエモンテ料理のおふくろの味!
つまり日本でいう肉じゃが
ヴィテッロ トンナート!!!

vitello tonnato

ヴィテッロ トンナートは18世紀初めにクーネオ県(ピエモンテ州のひとつで、フランスと国境を接している)で生まれました。もともとは、トンノ(ツナ)が使われていませんでした。1870-80年代になるとトンノ(ツナ)が、ピエモンテにも流通するようになりました。こうして、1891年にペッレグリーノ アルトゥージがこれまでのレシピにトンノを加えるようになったのが始まりです。これはフェッラゴーストという、8月15日の祝日のための料理のひとつでした。

ピエモンテの人に聞くと、みんな必ず
「うちのマンマ(お母さん)のヴィテッロ トンナートが1番だよ!!」と答えます。
ここでもイタリア人のマンモーネ(マザコン)が垣間見えますね。笑

イタリア語で、ヴィテッロは牛肉、トンナートはトンノ(ツナ)のという意味です。
つまり、牛肉にツナのソースがかかったものを指します。
ツナソースはツナマヨのようなものですが、ツナの形が残らないくらいまで、細かくつぶしています。
この料理は、バーニャ カウダとは反対に、夏の定番料理です。
これはたしかに冷たい料理なので、納得です。

ただ、イタリアでは肉と魚を一緒に食べる習慣がなく、一緒に食べるのを嫌がるのに、なぜこれはオッケーなんだという疑問が残りました...

このソースはサルサ トンナータといって、イタリアのスーパーならどこでも売っていて手軽に手に入ります。
もちろんイタリアのマンマは、ソースから手作りですが...

このサルサ トンナータ、私はパンに塗ったりして食べています。
イタリアにはドレッシングはほぼ売ってない(私が今までみたことあるのが、シーザーだけ)んですが、ソースはすごくいろいろ売ってます。
私の冷蔵庫の中はソースの瓶でいっぱいです。笑

まだどっちの料理も作ったことがないので、'汗だくで料理の季節'が終わったら、挑戦してみたいと思います。

ここまで読んでくださり、ありがとうございました。

Arisa

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